iPhoneは2020年7月よりRakuten UN-LIMITに対応しました。
対応とは言っても、
- 完全対応ではない。機種によって制限されるRakuten UN-LIMIT VIのサービスが異なる。
- 動作確認済だが、動作保証対象外。使用はあくまで自己責任。
iPhoneの利用には注意しなければいけません。
それでも、結論から言うと、次の機種であればRakuten UN-LIMIT VIの利用は断然おすすめです(2021年2月時点)。
- iPhone XSシリーズ
- iPhone XR
- iPhone 11シリーズ、
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12シリーズ
※iOS 13.5.1以降を搭載した端末を推奨(公式サイトより)
この記事は、Rakuten UN-LIMIT VIを検討するiPhoneユーザーに向けて、注意点を分かりやすく解説します。
なお、Rakuten UN-LIMITの魅力については、あわせてこちらの記事もご参考ください。
対応する機種は公式サイトで確認する
楽天モバイルの公式サイトで、動作確認済のiPhoneの機種を検索できます。
本記事の冒頭で挙げた機種以前のiPhone端末は、Rakuten Linkのアプリに対応しておらず、利用できません。
Rakuten UN-LIMIT VIのサービスが一部制限される
Rakuten UN-LIMIT VIで利用できるサービスはつぎのとおり。
楽天回線エリア 高速データ 使い放題 | 国内通話 かけ放題 | 海外66の国と地域 グローバル無料 |
○ | ○ | × |
"海外66の国と地域 グローバル無料"のみ制限されますが、国内利用がメインの人であれば問題ないでしょう。
海外の主要都市ではwifi環境が充実しており、データ通信(海外ローミング)ができないことはさほどデメリットとは思いません。
楽天回線とパートナー回線の接続切替が面倒
iPhoneは手動で回線切替を行う
楽天回線エリアは順次拡大していますが、エリア外はパートナー回線(au)を利用します。
楽天モバイルの動作保証端末であれば、接続する回線は自動切替となります。
しかし、iPhoneは自動切替できません。次の方法で手動切替します。
・機内モードのon/off
・端末再起動
これ自体は、手間と言うほどではありません。
面倒なのは、いま接続中の回線が、楽天回線・パートナー回線のどっちなのかが、すぐに分からないということ。
Andoroid・iOS端末には、楽天公式アプリ「my 楽天モバイル」があります。
Andoroid版のアプリは接続中の回線を表示してくれますが、iOS版はまだ対応していません。
楽天モバイル>よくある質問>接続回線の確認したい
iPhoneが接続している回線を調べる
接続している回線を調べるには、フィールドテストモードを用います。
フィールドテストモードは、iPhoneと携帯電話ネットワークの通信状態を数値化して詳しく確認できるモードのこと
マニアックな方法ですが、手順を解説します。
step
1電話アプリで*3001#12345#*をダイヤルする
発信はしておらず、通話料等は発生しません。
step
2sel_plmn_mncを探し、数字を確認する
フィールドテストモードの画面が開きます(下の画像はiOSのバージョンにより表示が異なります)。

iOS14のバーション
この中で、sel_plmn_mncの数字を確認しますが、その方法は2つ。
- 1つ目は、上の画像における『ホーム画面』からsel_plmn_mncの数字を探す
- 2つ目は、『リスト画面』のアイコン → LTEのServing Cell infoをクリックし、その一覧からsel_plmn_mncの数字を探す
この数字で、いま自分が接続している回線が分かります。
sel_plmn_mncの数字 | 接続回線 |
11 | 楽天回線 |
50・51・52・53 | パートナー回線 |
パートナー回線はSMS受信が制限される
パートナー回線のエリアでは、標準搭載のメッセージアプリのSMS受信ができません。
しかし、これは問題ありません。
というのも、その代わりにRakuten Linkのアプリ側で受信できるからです。
SMS認証が必要な場合でも、Rakuten Linkアプリがあれば対応できます。
楽天モバイルでは標準搭載のメッセージアプリを使う機会はほとんど無く、どの回線のエリアであってもRakuten Linkアプリを使用します。
その他の注意
ETWS(緊急地震速報・津波警報の受信)が使えない
Yahoo!防災速報アプリで代用できます。不自由は全くありません。
110・119通話などでの高精度な位置情報測位が使えない
緊急通報した機関(110・119番など)に、発信場所に関する情報を自動的に通知する機能です。
当然あったほうがいい機能ですが、「万が一」の確率を踏まえて、iPhoneの使用を検討しましょう。
さいごに
iPhoneを使用するには制限がいくつかありますが、どれもデメリットとは言えない程度のものです。
ぜひ、Rakuten UN-LIMIT VIを検討してみてください。